MIG-1.44だけで飛ぶMIG-1.44チャレンジが終わりました。MIG-29Aだけで飛ぶFulcrumチャレンジが終わった後、同じMIGの仲間であり、同じように進化の系統から孤立したMIG-1.44も飛ばしてみたいと思っていましたので、試してみました。
レギュレーションは以下の通りとしました。
- 自機、僚機にMIG-1.44を選択できるミッションは、MIG-1.44を使用する
- F-5Eしか選べないミッションはもちろんF-5Eで飛ぶ
- HAWKしか選べないミッションはもちろんHAWKで飛ぶ
- 艦載機しか選べないミッションでは特に指定はない。何で飛んでも良い
- MIR-2000Dしか選べないミッション11Bを避けるため、最初のコイン選択は必ずフェイス オブ コイン(表)を選ぶ
- 2回目のコイン選択はどちらでも良い
- 特にRANKは問わない
- 難度はACE
- キャンペーンクリアが目標なのでコインの都合でやらないミッションをやる必要はない
感想・MIG-1.44 §
MIG-29Aの順当な発展形であり、無誘導爆弾派の究極兵器というのが結論です。
そもそもMIG-29Aは、FIGHTERの分類であるにも関わらず、性格的にはUGB(無誘導爆弾)装備の高速対地攻撃機と呼ぶに相応しいものです。詳しくはMIG-29Aだけで飛ぶFulcrumチャレンジ完了・結論=MIG-29Aは高速対地攻撃機だっ!をお読みください。
そして、MIG-1.44も分類はMULTIROLEでありながら、空戦は不得手であり、対空対地両用の万能機とは言い難いものだと感じます。むしろ、UGBL(無誘導爆弾・大)を装備した対地攻撃機と割り切った方が良いと感じました。空戦ができないとは言わないものの、空戦目当てで選択する機体ではないと思います。
どうも、通常ミサイル2発で敵機が落ちないことがあるような印象もありますし。
たまに銃撃を食らう頻度が他機種より高いような印象も残ります。
しかし、通常ミサイル80発、UGBL18発という武装の搭載数は圧倒的であり、これによって叩き出される迅速な地上目標の破壊は絶大です。何しろ、武装不足をカバーするためにチマチマと銃撃する必要性が極めて少ないのです。
特に18発ものUGBLは、無誘導爆弾派の桃源郷とすら言えます。MIG-1.44に乗る最大の理由は、まさに18発のUGBLを使うためと言っても過言ではありません。無誘導爆弾派の究極兵器の称号を贈りたいと思います。
もっとも、無誘導爆弾派には、気化爆弾装備のYA-10Bという別のパラダイスがあります。はたして、MIG-1.44とYA-10Bのどちらが優れているかは悩ましい問題です。MIG-1.44が無誘導爆弾派の究極兵器なら、YA-10Bは至高兵器ということで。おそらく、この2機種は使い分けるのが適当でしょう。UGBLは一撃で戦車を破壊できますが、気化爆弾は効果範囲が広いものの一撃で戦車を破壊できません。また、MIG-1.44は高速ですが、対地銃撃は比較的にやりにくいという違いもあります。
とはいえ、確実な投弾ができる腕があるなら、MIG-1.44の方が僅かに優れているような印象が残ります。
ちなみに、空戦においてはコンパクトに旋回できるという特徴があり、1対1のドッグファイトでは大きな強みを発揮します。実際、MISSION 27+『THE UNSUNG WAR』のネームド機(MIG-1.44)との空戦では、なかなかMIG-1.44の後ろを取れません。しかし、この特徴は現実のミッションではほとんど強みになりません。低速でコンパクトに旋回していると、あっさり敵機に撃墜されてしまうからです。敵の1機に後ろを取らせないことは容易ですが、周囲にいる他の敵機には落とすチャンスを進呈するようなものです。
各ミッションの結果と感想 §
以下に各ミッションの結果と感想を書きます。
MISSION 05『第三艦隊集結』 §
MIG-1.44×4
パワーもあればミサイルもたっぷり。
豪快にかっ飛ばして空戦ができます。
とはいえ、ちょっと空戦が不得手という印象が残ります。
MISSION 06『白い鳥I』 §
MIG-1.44×4
ぬるくUGBLを落として空挺戦車に当たらないことが2~3回……。
効果範囲が広いUGBLだから……などと甘いことを考えていると駄目ということですね。
このミッションに関しては、UGBLより通常ミサイルで空挺戦車を仕留める方が有利かも。
B-2Aを4機仕留めてクリア。
MISSION 07『サンド島防衛戦』 §
MIG-1.44×4
UGBLもたっぷり持っている機種なので、最初からUGBLも使ってかっ飛ばしていきます。
特に、1回飛び抜ける間に2隻の駆逐艦を、それぞれUGBL2発ずつで沈める爽快感は、いつもなら味わえないものです。いつもは、1回飛び抜ける間にSAMだけ破壊し、2回目で沈めに行きます。
そして、フリゲート艦出現位置がいつもと違うことに驚き。詳細は見慣れたミッションで新鮮な驚き! MISSION 07『サンド島防衛戦』のフリゲート艦出現位置の変化に書きました。
シンファクシはUGBL6発で「とどめを刺せ」の状態になり、通常ミサイルでとどめを刺しました。
MISSION 08『希望という名の積荷』 §
MIG-1.44×4
マザーグースワンをマップ右端まで誘導して、たっぷり時間を取って空戦。
パワーと、80発という多数の通常ミサイルのおかげで、快適な空戦を堪能できました。
ちょっと機動は過敏かな、という印象もあります。
MISSION 09『憎しみの始まり』 §
MIG-1.44×4
12'17"は自己第3位のクリアタイムでした。
過去に、ささやかなタイムアタックを行った際に、MIG-1.44で自己ベストを出していますので、MIG-1.44で良いタイムが出るのは当然。とりたてて強い印象は無し。
MISSION 10『見えざる姿』 §
MIG-1.44×4
電子戦機撃墜を後回しにするプレイスタイルで軽くクリア。
MISSION 11A『報復の連鎖』 §
MIG-1.44×4
UGBLだけで地上の敵は一掃。これは強力だ!
MISSION 12A『緑海の火薬庫』 §
MIG-1.44×4
ほとんど銃撃せずに、空の敵も含めて全て撃破。
つまり、通常ミサイルとUGBLの数が多く、贅沢な戦い方ができるということですね。
しかも、この2つはかなり余りました。
MISSION 13『ラーズグリーズの悪魔』 §
MIG-1.44×4
最初のリムファクシ攻撃時に、UGBLで補給潜水艦も巻き込んで撃破。
ムービー挿入前にピケット潜水艦4隻を撃沈。
あとは、UGBLの連続攻撃でリムファクシの対空兵器を破壊。
リムファクシ潜行時にはUAVとの空戦も。
最後には、UGBL2発投下、通常ミサイル2発発射、銃撃を連続して同時に行ってリムファクシにとどめを刺しました。
それであっさりRANK S取得。
やっとMIG-1.44の特性が飲み込めてきました。つまり、MIG-1.44とは無誘導爆弾派の最終兵器であり、けして対空対地両用の万能機ではないということです。
MISSION 14『零下の檻』 §
MIG-1.44×4
ヘリ接近後に出現する収容所付近の対空兵器群には、レーダーに表示される前にUGBLを適当に投下してみたところ、2つを残して全て撃破成功。UGBLがたっぷりあると、こういう戦い方もできますね。もっとも、YA-10Bの気化爆弾を使えば、遙かに容易かつ完璧に抹殺できますが。
MISSION 15『凍土からの救難信号』 §
MIG-1.44×3
結局、UGBLは1発も使わず。シーゴブリン進路上の対空車両は、素早く仕留めたいので、通常ミサイルで撃破しました。つまり、UGBLで移動している敵車両を確実に撃破するためには至近距離からの投弾が必要であり、時間の無駄が発生する可能性があるということです。
ちなみに、空戦では強さを感じました。コンパクトに小さくまわりながら敵機を攻撃する空戦には向いているような気がします。
MISSION 16B『砂漠の電撃』 §
MIG-1.44×4
MISSION UPDATEの時点で、地上の敵だけでなく空の敵も全て撃破。
ここまでの圧倒的な成果をたたき出せる機種は、おそらくそれほど多くはないでしょう。
更に、クリア時には通常ミサイル13発、UGBL2発を残していました。もうちょっと引き延ばして空戦をしてもいいかな、という気分になれました。
このゆとりは魅力ですね。
MISSION 17『JOURNEY HOME』 §
MIG-1.44×4
ぬるく飛んでいたら、機銃に撃たれてダメージが92%に達してしまいました。
リトライは嫌な横着者なので、そこから本気を出して空戦を継続。
チョッパー墜落時には全機撃墜成功。
しかし、その時点で通常ミサイルを使い果たし、機銃まで使っていた状況でしたので、チョッパー墜落後の敵機からはひたすら逃げました。しかし、その間に僚機が何機か落としてくれました。
MIG-1.44は十分に空戦可能ですが、特殊兵装が空戦で使えないため、通常ミサイルが多いという特徴も相殺されます。やはりミサイルは節約しないと足りませんね。
MISSION 18『クルイーク要塞攻防戦』 §
MIG-1.44×3
慣れるとさほど大変ではないミッションゆえに、対地攻撃に優れたMIG-1.44を使えば、まさに楽勝コース。
MISSION 18+『8492』 §
MIG-1.44×3
2~3回リトライ。どうも、撃墜されたというよりも、敵機と空中衝突したらしい。
敵機をオーバーシュートさせる過激な機動で、至近距離の目の前を敵機の群れが高速で通過することも珍しくない空戦なら、ありえることかも。
そのあたりに気を使って、無理をしないようにして、全機撃墜クリア。(ネームド機の撃墜は未確認)
MIG-1.44は低速の旋回性に優れますが、それはこのようなミッションでは諸刃の剣です。つまり、低速でじっくり敵機を追い込んでいくと、敵機の攻撃を避けきれないということです。
MISSION 20『古城の幽閉者』 §
F-35C+F-14D×3
MISSION 21『孤空からの眼差し』 §
MIG-1.44
どうも、微妙な機動は不得手という印象が残りました。
RANK Sは問題なく取得しましたが、やややりにくかったと言うことです。
MISSION 22『封印』 §
MIG-1.44×4
全地上ターゲット破壊は楽勝で可能であることは明らかなので素早く終わらせようかと思いました。しかし、あえてそれを行うことが機体の特性を比較する上で有効だと思い直して、それを行うことにしました。
そして、時間、弾数、共に大きく余裕を持って完了できました。敵機まで、出てきたもの全て落としたぐらいです。
MISSION 23『ラーズグリーズの亡霊』 §
MIG-1.44×4
予想以上にスムーズにミッションをクリア。
湯水のごとく通常ミサイルを撃ちまくっても弾切れの心配がないMIG-1.44ならではのスムーズさと言えるかもしれません。もちろん、前半戦はUGBLを使って通常ミサイルを温存しましたが、そこまでしなくても足りたかもしれません。
オヴニルにはいつもなら当たりにくい場所でも、けっこう通常ミサイルが当たったのが新鮮でした。これも湯水のごとく通常ミサイルを撃てたおかげ。
MISSION 24『白い鳥II』 §
MIG-1.44×4
珍しく、下部レーザーと喧嘩してみようかと思いました。
初回プレイ時の悪夢が染みついていて、あれとは喧嘩しないようにしてプレイしてきました。その場合の攻略手順も完成されていたし。
しかし、今の腕なら、下部レーザー破壊もさほど困難ではないはずだと思い直して、試してみることに。
1回目、UAV射出口攻撃への誘惑に負け、無理な機動をして落とされました。
2回目、今回は最初の意図通り、下部レーザーに集中。そして、思った通りさほど大きな困難は無く破壊成功。腹側のエンジン2基を破壊した後、下に潜り込んでUAV射出口を破壊。それから、上部の対空兵器などを破壊。
結局、補助エンジン点火時には通常ミサイルが3発しか残っていませんでした。もちろん、それでは足りないので最後は銃撃して仕留めました。補助エンジンだけなら銃撃で問題ないのですが、いつもならシャワーのごとく無駄撃ちしても足りる80発のミサイルが不足状態になったというのは、興味深い教訓です。下部レーザーやUAV射出口と喧嘩しない、という戦術は、ミサイル装備数の少ない機体の場合、無理をしないという以上にミサイル節約のために必要とされるという側面があり得ます。
MISSION 25『ハートブレイク・ワン』 §
MIG-1.44×4
楽々クリア。地上の密集した目標は、UGBLの1発で壊滅させられるし。
8492との空戦は、やはりきついですね。MIG-1.44は空戦に向きません。かなり僚機が落としてくれました。
MISSION 26『混迷の海』 §
F-35C+F-14D×3
MISSION 27『ACES』 §
MIG-1.44×4
トンネル内第2グループ以外の敵は全て撃破。
GUN TOWERは、UGBL2発を「根本」に落とせば破壊できることを確認。
しかし、UGBLを2発単位で使う贅沢など、MIG-1.44だからこそ可能であることかも。
MISSION 27+『THE UNSUNG WAR』 §
MIG-1.44×4
ベルカ飛行隊は、残り1分を切ったあたりで全滅成功。そのため、ネームド機は登場せず、MIG-1.44対決は実現せず。
さて、SOLG攻撃については、自機はUGBLしか使っていません。僚機は盛んに通常ミサイルを撃っていましたが。それだけで、SOLG撃破成功。しかも最後の1発はターゲット3個を同時破壊。何が起きているのか、理解するまでに時間を要しました。
戦法は、至近距離からひたすらUGBL投下です。精密な照準が付けられないので、できるだけ接近して落とすしかありません。